公募推薦の時の話です。第2志望の学校の公募推薦を受験し不合格だったので急遽母親より三者面談の依頼があり、実施しました。私は第一志望校を変更する必要はないとお伝えしましたが、第二志望の公募推薦が不合格だったので母親が心配になり本人に「まだまだ先は大変やから第一志望校を変えてもいいんやで」と面談中に切り出すと、突然その生徒は号泣しだしたのです。母親は何故そんな事になったかすぐに理解はできませんでした。面談はそれで中止に。
母親からすると不合格という辛い思いをするくらいならという優しさからそのような事を言ったのですが、本人からするとずっと希望をもって勉強をしているのに第一志望合格は無理と思われたように感じ、ショックで号泣したとの事でした。
翌日母親より私に電話があり「良かれと思って言った事だったけど、もっと本人を信じてあげないとダメですね。勉強になりました」と言われました。また、ご本人の人間的成長を感じて安心されたようでもありました。
これからの時期は良かれと思った言葉が意外と受験生の心を傷つけてしまう事が増えてくるのでご本人の思いに沿った言葉をかけられるように努めたいですね。